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「街道の峠道」   
笹谷街道 「笹谷峠」
 
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国道286号線
起点:山形県関山      終点:宮城県笹谷(川崎)

山形と仙台を結ぶ最短ルートとして古くから活用された街道です。
ただ、冬は様相が一転し、かなりの難所となり人々を悩ませました。命を失った旅人も数知れないといいます。有名な「有耶無耶の関」もここにあります。

現在は高速道路開通に伴う笹谷トンネルの開通で、旧道を通る人は少なくなりましたが、通行止めにはなっていませんので、時間があるときは、是非往時を偲んでみるのも良いと思います。
今回は山形側からの出発です。
笹谷峠伝説
唐松観音堂
最上三十三観音の第五番札所です。
京都一条殿の息女豊丸姫が、清水観音のお告げではるばるこの地に来て、宝沢村に住む炭焼き藤太という若者と夫婦になって四人の男子を生みます。
金売吉次はその一人だそうです。
その後姫は、都より守護仏として持参した一寸八分の金無垢の観音仏を、唐松山の岩窟に安置して堂を建てたのが、唐松観音のはじまりと伝えられています。
懸崖造りのお堂になったのは、江戸時代のはじめで、山形城主松平下総主忠弘によって唐松山護国寺と命名され、山形城の鬼門の守護仏としたそうです。
ぼけなし観音堂
上の唐松観音堂とは大違い。
関山の高速入り口に構えた、拝観料だけで800円の「金捕り観音」です。
まあ、ただで写真だけ撮りましたけど、商魂たくましいですなあ、、、
笹谷峠へ
山形関山を右に折れて、笹谷峠と入ります。
今は高速道路の笹谷トンネルが出来ましたから、見物客のほかはほとんど通りがありません。
しかし、往時の旅人を泣かせた笹谷峠ですから、供養のためにも行ってみましょう。
勿論今はこの峠、冬は通行止めです。
峠道
いよいよ笹谷峠です。車道に沿うように旧道(街道)が通ります。
今でもトレッキングで人気だそうで、途中道しるべや地蔵尊などがあり、昔を偲ぶ良いコースのようです。
眺めもよく、冬を除けば良い街道だっただろうと思われます。
事実、この街道は山形と宮城を結ぶ最短の街道として賑わったそうです。
笹谷峠
笹谷峠頂上です。
斎藤茂吉の詩
「ふた国の 生きのたづきのあひかよふ この峠道を愛しむわれは」
の碑がありました。

近くは神室岳が旅人を見下ろしています。
有耶無耶の関跡

庵寺跡
笹谷峠頂上の八丁平にあります。

昔峠に旅人を食う鬼がいて旅人はたいそう困ったそうです。そこで、神は問哉問哉鳥(とやとや鳥)という鳥を峠に置きました。
この鳥は鬼がいる時は「有哉(うや)」と鳴き、いない時は「無哉(むや)」と鳴いたそうです。
旅人を迷わした峠ならではの伝説です。

有耶無耶の関跡
八丁平の六地蔵
笹谷峠の頂上は登り口から降り口(900m)まで平らで、旅人は四季を通じて難渋を極め、特に厳寒期は吹雪のため死者が続出しました。
伊達領からの旅人が六人、冬に峠を越えたが、吹雪で荷物を背負ったまま凍死したそうです。
その後、笹谷の村人が遭難を繰り返さないように「道しるべ」にと六体の地蔵を等間隔に建てました。
しかし、時代と共に地蔵は土中に埋もれ、「まぼろし地蔵」と呼ばれていましたが、笹谷部落の長老鈴木万治郎(86)が生涯をかけて地蔵を探し、昭和五十八年に発見、復元しました。
川崎方向の三体は吹雪に背を向け、四体目からは道に踏み迷うまいと正面を向いていて、これは凍死した六名のそのままの姿と伝えられています。

鶏亀地蔵菩薩

陀羅尼地蔵菩薩

法印地蔵菩薩

地持地蔵菩薩

宝性地蔵菩薩

法性地蔵菩薩
笹谷トンネル
笹谷トンネル宮城側です。
このトンネルのおかげで、仙台〜山形は大変交通の便がよくなりました。
「蔵王温泉」なんかも、恩恵を100%受けているんじゃないでしょうか。
笹谷温泉
名取川渓谷沿いに開けた笹谷温泉「一の湯」です。
この温泉はかなり古くからの創業で、神経痛や肩こりの効能で有名で、山形や仙台からわざわざ足を運ぶ人が多い温泉です。
私が通った時も、沢山の車が停めてありました。
野上道祖神(川崎町)
時は弘化・嘉永の頃(1844〜1853)、野上宿にふさと言う女がいました。
人並み勝れた女子でありながら、三十過ぎても嫁の縁がなかったそうです。
当時は十五六で嫁になる娘が多い中、ふさ女は悶々をした日々をすごしていました。

ふさ女、ある夜思わぬ夢を見た。
「北川の橋のたもとに行ってみよ。木流し人足が業中拾って置いていった男根の石がある。撫でれば身が悶え、見ているだけでも満足できる。」と、、、
翌朝さっそく北川のたもとへ行ってみると、お告げ通りまれに見る一物!!!驚愕のあまり暫く声も出ませんでした。
縁にあやかりたいと手を合わせ、裏山に運び置いて、朝夕拝んでは、身と心を慰めていたと言います。しかし、ふさ女は、不幸にも三十七歳でこの世を去ります。
昭和三十六年、野上地区でこの石を掘り起こし道祖神として祠を建て、哀れなふさ女を弔いました。(道祖神立て札より)
川崎町の松並木と釜房湖
川崎町の松並木です。
山形に行く人、蔵王に行く人、青根温泉や遠刈田温泉に行く人、皆この街道を通りました。

釜房湖は仙台市の水がめです。冬はわかさぎ釣りでにぎわいます。
昔AKOはこの辺でスピード違反で捕まりました。
峠の旅はここまで、、一路仙台へと向かいます。